勝手だろ、何で書こうと。
僕がスマホで小説を書いていると言うと、目を見張って驚かれることがよくある。どうしてなのだろう。
原稿用紙なら驚かないのか。せめてノートパソコンならいいのか。
なぜ、ノートパソコンで書かないのか。
簡単だ。持ってないから。
それに。
歩きながら書けないじゃないか。駅のベンチや電車の中、どこでもその場で書くことできないじゃないか。
歩きながら書くの?
もうこの辺りになると気味の悪い生き物でも見るかのように、ドン引きされる。
そういえば、携帯小説なんてものがあった。今でもあるのかな。あれは携帯で書くから携帯小説なのか、それとも携帯で読ませるからなのか。
しかし目に悪い。しばらくiPhone6plusの画面を睨みつけていると、もう辺りを見回してもひどいもんだ、左右の目が見事にずれた画像を脳に送信する。世界がすべて大きくずれてダブった二重写しだ。
だから休みの日、イオンのフードコートでiPadにキーボードから打ち込むのが一番快適だ。
それでもやはり、紙は駄目だ。自分の汚い字など見る気もしないし、そもそも訂正の手間考えると気が遠くなる。
やがてそのうち目がますます駄目になり、デジタルでは書けなくなるかもしれない。あー、やだやだ。